第3回凱皇丸タイラバカップ 大会レポート

2匹長寸124.5cmが制した一日

4月26日、岡山県〜香川県沿岸エリア・櫃石島沖を舞台に「第3回凱皇丸タイラバカップ」が開催された。エントリー191名、参加者189名、協力遊漁船19艇。瀬戸内の春タイラバを代表する個人主催大会である。
主催は遊漁船 凱皇丸(岡山231号)代表・船本守氏。「勝ち負けに拘らずアングラーを楽しませ、釣り人口が増えていくきっかけを作る」を掲げ、本大会を3年継続している。
大会当日
当日朝5時、各遊漁船乗り場に集合。瀬戸内らしからぬ波のある一日となったが、各船長の判断のもと19艇が予定通り出港した。
通常は5:30一斉出港・実釣開始だが、今大会は乗っ込み時期で釣り場が南備讃区域に集中するため、出港地点による開始時刻の差を考慮し、実釣開始を5:30に統一する調整が行われた。
タイラバヘッドは基本60g統一、ワーム類・餌の使用は不可、25cm以下はリリース。沖上がりは13時、検寸開始13時30分、表彰式・大抽選会は14時より進行した。

凱皇丸での大会実釣の様子
競技結果
メインルールは真鯛2匹長寸の合計による順位決定。食いが渋いとされた海況のなかでも、上位3名はすべて2匹長寸110cm超えという見応えのある決着となった。
優勝 浅野遊漁・辻さん/2匹長寸124.5cm

隣は主催の凱皇丸の船本守船長
準優勝 GRACE・堀渕さん/2匹長寸118cm

3位 セトクルーズ・二宮さん/2匹長寸114cm

大物賞 三裕丸・藤本さん/71.5cm

猛打賞 浅野遊漁・渡辺さん/14枚

優勝と準優勝の差はわずか6.5cm。
コンスタントに型を揃えた釣り手が、最後に頭ひとつ抜けた。
19艇の協力遊漁船
本大会には、以下19艇の遊漁船が協力遊漁船として参加した。
浅野遊漁、遊漁船イマージュⅡ、遊漁船永友丸、遊漁船内浜丸、遊漁船胡丸、遊漁船小田川、遊漁船KIMフィッシングS、遊漁船GRACE、遊漁船さんさん丸、遊漁船三裕丸、遊漁船甚洋丸、遊漁船セトクルーズ、遊漁船とちぎ丸、遊漁船TKフィッシング、遊漁船フィッシングT’s、遊漁船春風丸、遊漁船原丸、遊漁船ファースト、遊漁船凱皇丸。

凱皇丸を操船する船本守船長
船本氏は「遊漁船対抗が主旨ではない」と言う。船同士の競争ではなく、初参加者も含めた全員が楽しめる場を、船長たちが協力してつくる——これが本大会の設計思想だ。
櫃石島・漁業組合との連携

当日の検量は櫃石島で行った。
本大会の運営は、櫃石島の島民および下津井漁業共同組合の協力のもとに成り立っている。表彰式が行われる櫃石島港の使用については、地元漁師の好意によるものとのこと。当日も係留場所の指示を含め、地元漁師の方々が現場で動いていた姿が印象的だった。
また、雨予報への対応として、当日は島民の協力により櫃石島小学校体育館が表彰会場として開放された。港から徒歩圏という立地もさることながら、「釣り大会のために学校を貸してくれる」という地元との信頼関係こそが、本大会の最大の資産だろう。参加者も土足禁止、所定場所での喫煙、トイレは港のものを使用するなど、会場ルールを守って撤収していた。
地元の協力に対して、参加者・運営の双方が敬意をもって応える。
この姿勢が3年継続できている背景にある。

表彰会場となった櫃石島小学校体育館
賞品ラインナップとメーカー・店舗の協賛
個人主催ながら、賞品ラインナップは豪華そのもの。
がまかつLUXXE 桜幻タイラバXX、桜幻タイラバS、シマノ 炎月XT/XR フィネスモデル、オシアコンクエスト60FT MG、オシアコンクエストCT、炎月プレミアム、スティーレ、ダイワ 紅牙IC、宮一釣漁具イグレイのタイラバロッド、マキタクーラー、ビール・米、レディース賞のリファシャンプー他、多数。
メーカー・店舗の協賛各社は、がまかつLUXXE、Hayabusa、つり丸、(株)NUHTECH、(株)誠和釣具、釣具のわたなべ、宮一釣漁具イグレイ、レジャックス南倉敷店副店長・荻原氏、骨付鳥つぼ屋。さらに(株)樋口鉄工、角南総業(株)、(株)SIN、A.D.P.企画、Aスマイル、岩崎電気工事、T-WORKS、Team79Supportfox田邊氏、下津井漁業共同組合、TeamTaiki、TeamTaiki&啓ちゃん、TeamTaikiとふなも党一同、(有)船本工業、YouTubeへっぽこフィッシングクラブ、頭禿漁具、および各遊漁船(さんさん丸、春風丸、イマージュⅡ、原丸、T’s、セトクルーズ、内浜丸、甚洋丸)他、個人協賛者多数。協賛品を含めた商品合計は400点にのぼった。



これだけの規模で釣具メーカー・専門店舗各社が個人主催大会を支えているという事実は、地域の釣り文化発展に対する各社の真摯な姿勢の表れと言えるだろう。
凱皇丸—筆者同船者の釣果
筆者は取材として主催船・凱皇丸に乗船。同船者は60cmクラスを筆頭にマダイ、キジハタ、マゴチをキャッチしており、瀬戸内の魚種の豊かさが感じられる釣果となった。
船上では「ヒットしたよ!」「サイズは?」というやりとりが飛び交い、検寸時間まであっという間。海況こそ厳しかったものの、同船者みんながワイワイと声を掛け合う和やかな雰囲気のなか、大会らしい一日が過ぎていった。











地元岡山で自主製作しているというA.D.P.ネクタイ。食い渋ったタイミングでパワーを発揮した。

イグレイ桜一 SHA。コンスタントにバイトを拾い上げた。

がまかつLUXXE桜幻メガシングルカーリーも活躍していた。
次回開催に向けて
主催者によると、今回はエントリーが間に合わなかった参加希望者も数十名いたとのことで、次回は参加枠の拡大が検討されているという。さらに他県の遊漁船への参加呼びかけも予定されており、規模のさらなる拡大が見込まれる。
10月4日(予備日10月18日)には第3回凱皇丸ティップランカップの開催も予定されている。
最後に、本大会の無事の開催と終了は、19艇の船長、櫃石島の島民および下津井漁業共同組合、メーカー・店舗の協賛各社、そして参加者各位の協力によって実現したものだ。瀬戸内の釣り文化を支える個人主催大会のひとつとして、今後の展開にも注目していきたい。
主催の凱皇丸 船本船長のFacebookはこちら
遊漁船 凱皇丸HPはこちら
筆者:つり丸 大城仁
